これまで私は、Keepa(有料版)のグラフで、Amazonの過去相場を把握して仕入れ販売していましたが、今回お試しで、ERESA(有料版)を使ってみました。
Keepaと比べてどちらが使いやすいか、Amazonで3年ほど中古販売をしている、私の視点からレポートします。
この記事を読むと、中古商品の仕入れ販売に向いているのが、どの機能なのかがよくわかります。
必要なデータをできるだけ多く把握することで、仕入れ判断ミスや赤字のリスクを最小限にします。
便利な機能で、リサーチ・仕入れ作業の時短&効率化も叶います。
Amazon物販(せどり)で利益をしっかり残すためには、過去の相場や売れ行きをチェックして「売れる最高値」で販売することが大事です。
そのために必要なのが、Amazonの過去相場がグラフで詳細に把握できるツールです。
過去相場のグラフ以外に、搭載されている機能もツールごとに違います。
新品なのか、
中古品なのか、
どんな商品を扱っているのか、
それぞれで、使いやすいツールは変わってきます。
中古商品を仕入れ販売するのに、最適なのは?
- ゆっくりマイペース運営
- 価格競争はできるだけ避けて
- 仕入れ〜販売までが1〜3ヶ月間くらい(商品によってはもっと長くなることも)
- 過去相場のグラフを詳細に正確に読めればOK。
こんな ”私のマイペース中古物販スタイルに合うツール” という視点で評価しています。

新品を販売する人には当てはまらないことがありますので、参考にしないでくださいね^^;
※この記事に掲載しているスクリーンショットは、すべてパソコン(Google Chrome)の画面です。
目次
Keepa(キーパ)はデータが詳細!判断ミスが最小限におさえられる

Amazonの過去の相場がわかるツールはいくつかあって、
私がAmazon販売を始めた当初は、「モノレート」や「デルタトレーサー」というツールが無料で利用できていました。
しかし、「モノレート」はサービス終了してしまい、「デルタトレーサー」は有料化されました。
私はその後は「Keepa」を利用しています。
モノレートからKeepaに変わってから感じたことは、”データがとても詳細なこと”でした。
例えば、出品者が値下げした瞬間に即売れした場合などは、モノレートだとグラフに反映されないことがありますが、Keepaにはバッチリ反映されているなど。

こういった細かい部分って意外と大事で、正確な販売価格が分からないと、仕入れミスをしてしまうことになりかねないんです。
中古品の仕入れ販売には、細かく正確なデータが必要な場面がちょこちょこあります。
ちなみに、Keepaには過去の相場グラフ以外にも機能がたくさんあって、
- 「詳細な商品情報」が参照できたり、
- 「新品・中古状態それぞれの3ヶ月・6ヶ月の平均価格」がわかったり、
- 「出品者ごとの販売価格の推移」がグラフで表示されたり、
- 「商品のトラッキング」機能(設定した金額になったらアラートがくる)が使えたりします。
ですが、正直なところ、私はそれらの機能を使いこなせていません。
というか、中古販売には不要な機能であったり、グラフから読みとれば十分な面もあります。
上記の機能のいくつかは、ERESA(イーリサ)にも同様の機能が備わっているようです。
私が主に使っているのは ”過去の相場グラフ” ですので、この記事はそこらへんにフォーカスした内容になっています。
Keepa利用料金が値上がり
Keepaを使い始めた当初は、利用料金が月15€(2,000円弱)だったんですが、2022年7月に19€に値上がりしました。
円安も影響して、22年11月現在、日本円にして2,700円くらいになります。
それもあって、他のツールはどんなものか、試してみることにしました。
月額2,980円☆ ERESA(イーリサ)

ERESA(イーリサ)の無料版を試してみようとしていたのですが、無料版は過去3ヶ月までの過去相場グラフしか見れないということでした。
(有料版と無料版の違いはそれくらいで、その他の機能は無料版でも使えます。)
さっき書いたように私の中古せどりでは、ロングテール商品も多いですので、せめて過去1年分くらいは見たいです。
ですので有料版を試してみることにしました。
有料版は、申し込み1週間は無料で、アカウント登録した時に表示される案内からそのまま申し込むと、初月は100円で利用できるそうです。(2022年11月現在)

つまり、申し込みから1ヶ月と1週間は100えんでいいんやね〜〜
追記
初月100円の案内から申し込んだはずですが、1週間の無料期間の後、2,980円が引き落とされていました。
あれれ?
ERESAサポートさんに問い合わせたところ、プロモーションコードを入力していなかったため、通常料金での決済になってしまっていたようです。
返金していただけるとのことです^^

申し込みの際はプロモーションコードを忘れないよう入力してくださいね。
ERESA(イーリサ)を Chrome拡張機能で使う
まず、ERESAを、Chrome拡張機能として導入しました。
(KeepaもChrome拡張版を導入して使っています。)
拡張機能として入れると、Amazonの商品ページ上に過去相場グラフが表示されるので、商品リサーチや仕入れの際に便利です。
ERESAの Chrome拡張機能の過去相場グラフ

※Chrome( クローム)は、Googleが開発したブラウザ、Google Chrome(グーグルクローム)です。

便利な拡張機能が色々あるので、Amazon物販をするときは、ブラウザは Chromeをつかってね
ERESAのChrome拡張機能は、 Chromeウエブストアにアクセスして、検索窓に「ERESA」と入力すれば出てきます。

「ERESA(イーリサ)」 Chrome拡張機能です。
「Chromeに追加」をクリックで導入できます。

商品情報が詳しく表示される、けど・・・
Amazon商品ページに表示された過去相場グラフの上に、商品情報や、損益分岐点などが表示されています。
商品情報がたくさん載っていて便利そうです。

ですが実は・・・
中古仕入れではほとんど必要ないんです。
例えば、「ランキング降下回数」
ランキング降下=売れた回数が数字でわかるので、新品販売では縦積みする時に数がパッとわかるので便利です。

でも・・・中古品はほとんどが1点ものなんで
使わんのよ。

また、いろんな販売プラットフォームへのリンクがずらっと用意されていて便利です。
飛びたいサイトにワンクリックで飛べるので時短ですね。
でも・・・
中古仕入れで使うのは、「メルカリ」「ラクマ」くらいかなぁ^^;
ヤフオクの相場は、「オークファン」で確認するので使わないですね。

ワンクリックで飛べるツールは、モノサーチという拡張機能を導入しているので、そちらで間に合ってしまいます。
それから、Amazon以外のショップでの販売価格が一覧で見れます。
でも・・・
新品価格の一覧なので、中古仕入れには使いません。

さらに、「カート取得率」がわかる。
でも中古商品には基本的に「カート」の概念がないので、使わないんです。
(Keepaにもあるんですけど使ってないんです)

ということで、商品情報がたくさん見れて便利そうですが、新品仕入れの人向け機能ですね。

せっかく機能満載やけど、中古をあつかう苔桃には宝のもちぐされやね〜
ERESA(イーリサ)のいいところ <利益計算ツールが便利>
でも中には、便利だな〜と感じた機能もありました。
詳しい商品情報は必要ないけれど、
コンディションごとの価格が表示してある右下あたりに、「利益計算」のツールがついています。
これ、便利です。

利益の計算は、AmazonのFBA料金シュミレーターにアクセスしていたので、Amazonページ上でそのまま計算できると、ちょっと時短です。
「利益計算」をクリックすると

仕入れ値や経費を入力して計算できる。

販売手数料が税込で計算されるので、FBA料金シュミレーターより正確かも・・・
(手数料にも消費税がかかります)
でも、販売手数料が正確でない場合がありました。
カテゴリーのうち、サブカテゴリーで販売手数料が異なるときなど、正確に反映されてないこともあるようです。
私が見つけたのは、「文房具・オフィス用カテゴリ」(15%)のサブカテゴリ「オフィス機器」(8%)が反映されてないものでした。

正確でないものはそこまでないとは思いますが・・・
ん?と思ったら、AmazonのFBA料金シュミレーターで合わせて確認しておくといいかもですね
ERESA(イーリサ)のいいところ <日付別の販売数・価格の推移の表が見れる>
グラフの下に、日付別の販売個数・販売価格の推移が確認できる表があります。

グラフだけで売れたかどうかを判断できない場合に、根拠の1つとして参考にできます。
ERESA(イーリサ)のいいところ < Amazon検索結果にミニグラフが表示される>
Amazonの商品の一覧ページに、ERESAのミニグラフが表示されるので、商品リサーチするときに便利です。

Keepaのみ導入しているときは、商品画像か商品タイトルにカーソルをあてると、ミニグラフが表示されます。
ERESAはカーソルをあてなくても、一覧でパッとみれるので、リサーチも時短になると思います。
ただし、グラフは3ヶ月のものなので参考程度にしたいです。
今後のアップデートで、他の期間も選択できるようになるみたいです。

Amazonから商品のリサーチをするやり方は、こちらで詳しく解説しています。
ERESA(イーリサ)の残念なところ <中古出品者の過去の商品コメントが参照できない>
ERESAの残念なところは、過去の相場グラフから、「過去の中古出品者の商品コメント」が参照できないところです。

商品コメントっていうのは、中古商品の状態説明のことです。
Amazon商品ページの右下あたり、「新品&中古品( )件の出品」から、出品者一覧を表示して、

出品者ごとに中古商品の状態を説明したコンディションコメントのことです。


Keepaの場合はグラフ上に、中古出品の状態ごとのマークがついていて、そこをクリックすると過去の出品者の商品コメントが読めるんです。

ちょっと小さくて見にくいけど、マークをクリックするとポップが開いて、こんな感じで商品コメントが見れるんです。

すでに売り切れてしまった商品のコメントを見ることができると、販売価格が極端に安い時の安い理由がわかったり、逆に高い価格の理由がわかったりします。
自分が仕入れた商品に適正な販売価格をつけることができ、利益の最大化・売れ残りの防止に繋がります。
※ただし、全ての商品コメントが見れるわけではありません。
さらに、同じ出品者が繰り返し販売している商品は、より新しいコメントで上書きされていることもあります。
それでも、商品の状態によっていくらで売れたのかがある程度、読みとれるので、参考にできます。
これは完全に中古品仕入れをする人しか使わない機能かなぁと思います。
月額19€ Keepa(キーパ)のいいところ

Keepaのいいところは、最初にも書きましたが、とにかくデータが詳細なところです。
例えば、19,800円で売っていた中古商品が、14,800円に値下げされてその日のうちに売り切れたような場合でも、Keepaはデータを拾ってくれています。
仮に他のツールを使っていて、14,800円に値下げされたことがわからず、19,800円で売れたと判断して仕入れをしてしまうと、利益が大幅に削られてしまいます。
ERESAがどのくらい細かくデータを拾って表示しているかは、お試し期間の短期間では正確に判断できかねますが、
モノレートがあった頃、Keepaグラフと比べてデータが拾えていないことは時々ありました。
Keepaのいいところ<グラフの見たい部分を拡大できる>
もう一つ、Keepaのグラフで便利なところは、グラフの拡大ができるところです。
Keepaはグラフ上で詳しくみたい箇所を、拡大して表示することができます。
丸で囲った箇所をくわしく見たいとき、

クリック→ドラッグで拡大することができます。

このグラフはシンプルですが、売れ行きの良い商品や値動きが激しい商品はグラフが密になって見にくいことがあるので、こんなふうに拡大できると、とても助かります。
またロングテール商品の場合は、何ヶ月も前のグラフを拡大できると、より正確に仕入れ判断ができます。

驚くことに、秒単位まで拡大できるんですよ^^;
(まぁ、そんなに拡大することはないんですけどね)
プライスターに表示されるのはKeepaグラフ

私は、 Amazon物販を時短&効率化するために、価格改定ツール「プライスター」を愛用しています。
プライスターは、出品した商品の価格改定はもちろん、売上や利益の集計、FBA納品の時も使っています。
プライスターの在庫管理画面上に、出品商品の過去の相場グラフのリンクがあるのですが、そのリンクはKeepaグラフなんです。

自分が使っているツールと連携しているのもKeepaを使う理由かもしれません。
Keepaの残念なところ <利用料金がユーロで支払い>
Keepaの残念なところは、利用料金が ”ユーロで支払い” なところです。
為替の変動で価格が変わるので、私が使い始めた頃より若干高くなってます。
まぁ、15€(ユーロ) → 19€(ユーロ) に値上げされた方が大きいですが^^;
あとは、日本語表記に対応しているので普段使いでは問題ないですが、
英語でしか表示されない部分もあるので、場合によっては使いにくいかもしれません。

今まで、英語で問い合わせするような場面もなかったし、困ったことはありませんでしたけどね。
Google翻訳拡張機能も入れているので、とくに問題ないです。
まとめ Keepa有料 + ERESA無料で便利に使う

ということで、「Amazon中古せどりに向いているツール」という視点で、
「ERESA有料版」(19€/月)と「Keepa有料版」(2,980円/月)を比較してみました。
ERESA(イーリサ)のいいところ
- 利益計算ツールが使える
- 日付別の販売数・価格の推移の表が見れる
- Amazon検索結果にミニグフが表示される
ERESA(イーリサ)の残念なところ
- 中古出品者の過去の商品コメントが参照できない
Keepaのいいところ
- グラフのデータが詳細で信頼できる(今まで利用してきて実感している、ということもあり)
- 中古出品者の過去の出品コメントが参照できる。
- グラフ上でよりくわしく見たい部分を拡大できる。
- 愛用している価格改定ツールプライスターに表示されるのはKeepaグラフ。
Keepaの残念なところ
- 利用料金がユーロで支払いなところ。
- 一部英語でしか表示されないところ。
ということで、
- 肝心のグラフの使い勝手はKeepaに軍配があがる。
- ”ERESA(イーリサ)のいいところ” は、無料版でも使える。
ということがわかりました。
ですので、
Keepa有料版は、引き続き利用し、ERESA(イーリサ)無料版を合わせて使う。
これでやってみます。
両方の拡張機能を導入することで、 Amazon商品ページの表示スピードは遅くなります。
(拡張機能は便利ですが、入れすぎると重くなります。)
そこら辺はこれから使っていって、また考えたいと思います。
ERESA(イーリサ)はまだまだ進化中のようで、機能はどんどん充実していきそうですので、今後にも期待したいと思います。

最後まで読んでくださりありがとうございます。
中古商品のリサーチ、仕入れ・仕入れ判断をするにあたって、今のところこれが最適な組み合わせかな〜と思います^^
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