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正欲は気持ち悪い?面白くない感想の理由はなぜかも

正欲は気持ち悪い?面白くない感想の理由はなぜかも 映画・ドラマ・舞台

映画『正欲』が公開され、観る人によって様々な見方や感想が出ています。

その中に気持ち悪いという感想も多く見られました。

映画が気になっているけれど、内容によっては見にいくのを躊躇してしまいますね。

そこで、正欲を観た人が、具体的に何を気持ち悪いと思ったのか、なぜそう感じたのか、理由を調査してみました。

また、正欲は面白くないという感想も散見されます。

面白くない感想の理由はどこにあるのか、なぜなのかも掘り下げてみました。

 

正欲は気持ち悪い?

小学生の子供を持つお母さんから「小児性愛者が気持ち悪い」という感想がありました。

物語に出てくる小児性愛者の矢田部がホテルに連れ込む少年と、自分の子供を重ねて見てしまうから気持ち悪いんだそうです。

これは、大多数の人はそうであると思いますし、子供を持たない私でも気持ち悪く感じます。

正欲では、普通の代表みたいな検事の寺井が、矢田部が撮影した映像を顔を歪めながら見るんです。

映画のスクリーンには、矢田部が買春した映像は少ししか流れませんので安心してください。

ただ、正欲を見た人が気持ち悪いと感じたのは、ここだけではありませんでした。

  • 八重子が一番気持ち悪い?
  • 正欲の中での気持ち悪い性的欲望とは?
  • 繋がりって耳心地いいけど気持ち悪い?
  • 普通という言葉が気持ち悪い?
  • 夏月は自分が気持ち悪い?

1つずつ掘り下げていきますね。

 

正欲の登場人物の八重子が一番気持ち悪い?

映画『正欲』を見た人の中には、東野絢香演じる神戸八重子が一番気持ち悪かった、という感想がありました。

気持ち悪い理由は、大学でダイバーシティーフェスを主催する八重子の思考や行動についてでした。

多様性のもっと深い部分を知らないまま、両手を広げて「私は受け入れるわ!だからあなたも心を開いて!」と息巻く姿勢を気持ち悪いと感じたようです。

想いを寄せる諸橋大也に向かって、「私ならあなたをわかってあげられる」と、ぐいぐい気持ちを押していく八重子。

映画で八重子を演じた東野絢香さんは、そんな気持ち悪さも含め、一見脆そうでいて芯の強い八重子を見事に演じ切っていました。

いや、小説で描かれた八重子のさらに上をいく気持ち悪さがあったかもしれません。

映画を見ててすごく引き込まれましたし、怪演ってこういうことを言うんだろうなと感じました。

東野絢香さんの演技、映画の見どころのひとつだと思うのでおすすめです。

 

正欲の中での気持ち悪い性的欲望とは?

正欲では、水に欲望を感じる同士ネットで繋がった男性3人で、大きな噴水のある公園に行きますが、矢田部が小児性愛者でもあったことで誤解され、3人まとめて逮捕されてしまいます。

正欲の中で気持ち悪いとされる性的欲望は、現実でも大多数の人々が気持ち悪いと感じる小児性愛です。

小児性愛は気持ち悪い=害悪であるという前提になっています。

矢田部は実際に街で少年を買春していたため、犯罪者として逮捕されるべき人物です。

一方、主人公3人(桐生夏月・佐々木佳道・諸橋大也)の水への性欲は、社会的害悪としては描かれていません。

社会に認められてはいなけれど、その欲望を満たしても誰かを傷つけることはないですし、犯罪になりようがないのです。

「想像を絶するほど理解しがたい、直視できないほど嫌悪感を抱き距離を置きたいと感じるものには、しっかり蓋をする」

と、佐々木は言いますが、検事の寺井をはじめ、マジョリティ側の人間に嫌悪感を抱かれたり距離を置かれるようなシーンはないんです。

ただ、理解の範疇を超えていて、それが性欲だと思わないしありえないという認識です。

この部分が、後の章に出てくる面白くない感想の理由にも繋がるので、ちょっと頭に留めておいてください。

 

繫がりって耳心地いいけど気持ち悪い?

「繋がりという耳心地いい言葉に感じていた、押しつけがましさや気持ち悪さがうまく表現されている気がした」

という感想がありました。

多様性が認められる社会を目指してみんなで心を開いて繋がろうLGBTQ!みたいな、言葉の響きのきれいなところだけをすくったような感じ。

私は異性愛も同性愛も受け入れられるし、理解してあげられるから大丈夫、おいでよ、みんなで繋がろう!

どこまでも上から目線で、マイノリティの人たちがみんなで繋がりたいと思っているかどうかは置いたまま、”自分の常識と価値観だけで判断された正しい行い”を押し付けてくる。

自分達は、社会の片隅で疎外感を抱いている可哀想な人たちに手を差し伸べ受け入れてあげている、という自己満足寄りの高揚感。

正欲の中では、八重子や、夏月の職場の妊婦の那須が、この種の気持ち悪さを体現していると思います。

 

普通という言葉が気持ち悪い?

「普通という言葉の気持ち悪さが際立っている」という感想もありました。

検事の寺井は保守的で、無理解と排除の意識を露呈するような発言や行動をくり返し、家族からも孤立していきます。

普通、普通とくり返し口にする、寺井のようなマジョリティ側の、視野の狭い考え方について問題提起しているんです。

そのため正欲を見た人は、普通ってそもそも何?と、普段あたり前に使っている普通という表現に気持ち悪さを感じたのかもしれません。

 

正欲の主人公夏月は自分が気持ち悪い?

これは映画を見た人の感想ではないのですが、映画の主人公夏月のセリフです。

「私は私がきちんと気持ち悪い」

他の大多数の人と同じように、夏月も異性愛が正しいという認識を持っています。

昨今では、LGBTQIA+と言われる人たちのことも、”多様性””正しい性欲の一部”として受け入れる風潮がありますが、どちらにせよ、自分はその中には含まれていない。

一般的に多くの人から認められる正しい正欲からずれている自分を、気持ち悪いと感じてしまうようです。

このセリフを聞いて思ったのは、マジョリティ側にいる人だって、内面に気持ちわるいと感じる性欲みたいなものは持っているじゃないのかな、ということです。

 

正欲は気持ち悪いだけでなく面白くない感想の理由はなぜ?

正欲が面白くないという感想がなぜなのか調べてみたところ、以下のような理由から面白くないと感じたようです。

  • 登場人物の敏感すぎる、過剰なセリフが鼻につく
  • 上部だけの多様性称賛に問題提起している作品なのに、ストーリーが核心からずれている

順番に掘り下げてみます。

 

登場人物が敏感すぎるのが面白くない感想の理由?

「登場人物たちの過剰なセリフや行動が鼻につくから面白くない」

という感想がありました。

平成の子ども達はどうしてこうも敏感に反応して、ウジウジ悩んで、その上男女揃って人生に幕を下ろそうとするんだ?

夏月や佐々木がなぜこんなにも疎外感や生きづらさを感じるのか不思議で、共感できないということですね。

人は自分自身の経験や経験から培った考え・価値観で世界を見ているものなので、理解できないものはあるし、受け入れられないものは受け入れられないのです。

また、自分はマイノリティな性癖を持っているけれど、疎外感を感じて自分を不幸だと思ったことは一度もない、という感想もありました。

「明日も生きたい」とわざわざ思わなくてはいけないほどには、疎外感を味わってはいないとのことです。

マイノリティ側にいても、生きづらさを感じている人いない人、様々いるんですよね。

 

正欲が面白くない感想の理由は問題の核心からずれているから?

『正欲』は、みんなで繋がろうLGBTQ!と言いながら、自分が理解できない受容できない人間は無意識に悪と位置付けたり、排除していることに疑問を呈している作品です。

みんなでと言いながら、同性愛は許容できる、小児性愛は許容できない、対物性愛は理解できない、などの強引な線引きが存在しているではないかと。

しかし正欲では、許容できない害悪とされる小児性愛が、どのように悪いかなぜタブーなのかについては一切描かれておらず、これは問題の核心からずれている、残念だという感想がありました。

確かに小児性愛者の矢田部の心理描写などはなく、害悪である前提でした。

主人公3人の水に対する対物性愛は、社会的に害悪でもないのに、害悪とされる小児性愛と誤解されて逮捕されます。

検事たちには、水に性欲を感じる人間なんてあり得ない存在だし、全く理解ができないからです。

このものすごく偶然に起きた悲劇を中心にストーリーが進むことで、正欲を観た人はこう思います。

「多様性なんて言ってるけど言葉だけきれいで形ばかり。主人公たちは何も悪くないのに、わかろうともしないし受容もできてない。こんなの本当の多様性じゃない。」

しかし、上部だけで多様性称賛するような世の中の流れに問題提起する作品ならば、社会的に害悪とされている小児性愛にも切り込むべきなのではないかと。

小児性愛という”悪い”性欲がなぜ悪いのかに切り込むことが問題の核心なのに、そこが一切描かれていない、だから面白くない残念だということなのでしょう。

 

まとめ

ということで、映画『正欲』を観た人がどこをみて気持ち悪いと感じたのか、面白くないという感想の理由はなぜなのかを調査してみました。

調べてみると、観る人によって様々な視点から気持ち悪いと感じたことがわかりました。

登場人物に感じる気持ち悪さは、演じる俳優さんの演技力が高くて、余計そう感じさせたのでは?とも思いました。

また、面白くないという感想の理由がなぜなのか深堀してみると、正欲のストーリーが面白くなかったのではありませんでした。

登場人物たちがあまりにウジウジ悩むのに共感できずに面白くないと思ったり、問題の核心からずれてストーリーが進んでいくことに違和感があるようでした。

自分は普通だと思っている人もそうじゃない人も、正欲を見て気づくことが必ずあるはずなので、いろんな人に見て欲しい映画だなと思います。

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