この記事では、過去に空港内の売店でパート(勤務時間はほぼフルタイム)で働いていたときのくわしい仕事内容や、しんどさ、人間関係などの経験談をお話ししています。
販売ノルマなどはなく、穏やかな雰囲気の職場で、初めて販売のお仕事をする人にも向いていると思いますよ。
私は、ここが社会人として初めてのお仕事で、販売のお仕事も未経験でしたが、先輩社員さんにゆっくり丁寧に仕事を教えていただいたので何も問題はありませんでした。
基本的に、飛行機を利用するお客様がお土産や軽食を買いにくるお店なので、来店されたお客様を丁寧に接客するだけです。
空港内の売店は、ANAとJALと、空港の会社が運営しているお店がそれぞれあって、空港内に何店舗もあります。
私が働いていたのは、荷物検査を受けた後の、搭乗口の目の前の売店でした。
3年間、店舗の移動はなくずっと同じお店で勤務しました。
お店や空港内はもちろん、トイレや事務所や社員食堂などもきれいで、気持ちよく働けます。
目次
空港売店 販売パートの採用条件は?
空港売店の販売のお仕事、求人広告には、
- 高卒以上
- 未経験歓迎
- 早番・遅番勤務あり
と記載がありました。
(早番)6:30~14:30 (遅番)13:00~21:00 あたりだったと思います。
お昼休憩1時間あります。
お昼休憩のときは、会社の社員食堂に行くか、お店の裏で持ち込みして食べてもOKでした。
お弁当を持っていきてもいいですし、空港内で買ってもいいです。
勤務時間は空港によって、営業時間によって異なると思います。
残業はありませんでした。
土日祝も出勤ありです。
年末年始やお盆なども出勤をお願いされます。
(お休みの希望も出せます。)
有給休暇は、しっかりとらせてもらっていました。
旅行に行く時など、希望すれば連休が取れるので助かりました。
応募するのに経験や資格は必要ありませんでした。
時給は、平均賃金よりほんのちょっと(時給あたり50円とか100円程度)高めくらいだったです。
制服貸与。
お店の制服を着てお仕事します。
ストッキングと、靴は自分で用意しました。
交通費は全額支給です。
早番の出勤時は公共交通機関が動いていない時間だったので、タクシーチケットを配布されていました。
前日にタクシー会社に電話して、朝アパートに迎えに来ていただいていました。
社会保険は、私の時は入っていなかったですが、最近は各種社会保険完備の求人も多いみたいです。
社会保険は入っておくべきだったと、後で思いました。
空港売店 販売パートの仕事内容
空港売店の販売のお仕事は、そのままですが、お菓子などお土産品の販売・レジ業務・品出し・軽食喫茶の提供などです。
私の働いたお店では、「お土産販売コーナー」と「喫茶コーナー」で担当を分けてありました。
もちろん、日替わりでどちらの担当にもなります。
シフト表で「今日は喫茶コーナー」「今日は販売コーナー」という感じで決められていました。
お土産品販売のお仕事内容
お土産用のお菓子や、ラーメン・明太子・お土産用海産物、あとは雑誌・書籍・雑貨などを少し売っていました。
常温・冷蔵・冷凍ものがあります。
販売のノルマなどはなく、来店したお客様が選んだ商品をレジで会計して、袋に入れてお渡しするだけです。
お客様は、男性サラリーマンが圧倒的に多かったです。
だいたいの人は、「これください。」でぱっと決めて買っていきます。
時々はお客様から質問されることもあります。
「オススメのお土産は何ですか?」
「これはどんなお菓子?」
「賞味期限が長いのはどれ?」
「どのメーカーの明太子が一番美味しいですか?」
こんな感じです。
お店で売っている商品については、先輩に教えていただいて覚えていました。
オススメを聞かれた時に、答える商品はだいたい決めていました。
お菓子はこれとこれ、明太子はこのメーカー、みたいな感じです。
「このお菓子は、甘すぎず軽い口当たりで、どの年代の方にも好まれますよ」
「最近は、こちらのお菓子が人気でよく売れています。」
など、オススメの理由を添えて提案していました。
お土産用のお菓子などは初めから包装されていますので、そのままビニールや紙袋に入れて差し上げます。
ぬいぐるみや航空会社のグッズなどの雑貨は包装されていないので、お願いされることもあります。
ラッピングといっても難しいものはなく、お店の包装紙で包むだけでした。
包装のやり方も教えてもらいましたので、慣れれば問題はありませんでした。
売り場の商品が少なくなったら、店の裏のストックから補充したり、なければ底上げ(空箱を置いて)品薄感が出ないようにします。
お土産のお菓子など、基本的に賞味期限の長いものが多かったので、期限切れで廃棄する商品はあまりありませんでした。
明太子は冷蔵で販売していて、比較的期限が短かったので、売れ残ることがありました。
売れ残りは基本的に業者さんが回収しますが、時々もらえることもありました。
明太子はうれしかったな〜♪
アパートの冷凍庫にストックしていました。
搭乗口の目の前のお店だったので、出発時刻前になると人がワ〜っときてバタバタし、搭乗締め切りになるとガラ〜んとする、の繰り返しでした。
商品の在庫管理(発注)は社員さんが行なっていました。
もし、在庫管理(発注)をまかされても、品数が多くないのでそれほど大変なことはないと思います。
喫茶販売のお仕事内容
お店の一角に、喫茶コーナーがあって、コーヒー・ジュース・お茶・水・缶ビール・ビールなどの飲み物と、サンドイッチやおにぎり・お弁当・たこ焼きなどの軽食を少し販売していました。
飲み物は紙コップで、ビールのみグラスで提供でした。
ジュースは氷を入れて、ボタンを押して注ぐだけのものです。
コーヒーもホットはそのまま、アイスは氷入れて注ぐだけです。
お砂糖とミルクをつけるか伺います。
ビールは泡を上手にたてるのにちょっとだけコツがいりましたが、すぐに慣れます。
ビールグラスは洗って、冷蔵庫で冷やしておきます。
たこ焼きは、冷凍のたこ焼きをレンチンしてソースをかけただけのものでした。
出発時刻直前は、お客様がば〜っと押し寄せてきます。
人の声で注文の声が聞き取れなかったり、結構わちゃわちゃしますが、すぐに収まります^^;
提供に時間がかからないものばかりなので、たくさん人が来てもさばけます。
飛行機が離陸すると、急に人がいなくなるので、掃除したり、忙しい時間に紙コップとかお手拭きなど備品が足りなくならないように補充したり、次の波に備えます。
その繰り返しです。
たまに、忙しいピークのときにビールの残量がなくなって、店の裏にホースを付け替えに行くときはちょっと焦ってました^^;
焦りすぎて、ありがとうございますの笑顔がなくならないように☆
空港売店 販売パートの仕事はしんどい?
空港の売店での販売のお仕事は、体力的には中程度のしんどさかと思います。
重たいものを運んだりする作業はほとんどないです。
ただ、仕事時間中は立ちっぱなしですので、慣れるまではちょっときついかもしれません。
ですが毎日やっていると体が慣れていくので、大丈夫です。
精神的には、販売ノルマなど数字を達成するプレッシャーがないので、販売の仕事の中でも楽な方だと思います。
空港内の売店ということで、売上を上げるのに躍起になっていることもなく、先輩も上司ものんびりした雰囲気でした。
空港売店 販売スタッフの人間関係
私が働いていたお店は、だいたい、社員さんが3〜4人くらい、パートさん3〜4人くらい、派遣の販売員さんが2人くらいで、シフトを回していました。
夏休み期間に、大学生のアルバイトさんが2人入っていたこともあります。
(派遣の販売員さんは、早番遅番などはなく、お昼の時間帯のみです)
社員の方で男性が一人、あとは全員女性でした。
上司は、空港内の売店を管理する課長さん(男性)で、40〜50代でした。
社員さんは20〜40代、パートさんは20代〜30代の方が多かったです。
派遣の販売員さんは、20代〜50代まで、幅広く活躍されていました。
だいたい毎日、
喫茶コーナーに社員さんとパートさん1人ずつ、
お土産販売コーナーに社員さん1〜2人、パートさん2〜3人、販売員さん1〜2人くらいで仕事していました。
派遣の販売員さんは、さすがに販売に慣れてらっしゃって、お客様へのおすすめも上手なので、コツを教えてもらったりしていました。
みなさん、人当たりが柔らかく優しい方が多くて、人間関係は平和でした。
上司の課長さんが怒っている顔を見たことがありません。
販売成績No. 1のスーパー販売員を目指す方には、全く向いていませんが、接客業が初めてとか、販売の仕事が初めての人には向いていると思います。
ちなみに、ムダ情報かもしれませんが、20代パートさんみんなでつるんで、仕事終わりに合コンをよく開催していました。
お店に商品を納品しにくる業者さんとかが狙われていましたね^^;
私は彼氏はできませんでしたが、次々に彼氏をゲットしている人もいました。
あれはあれで楽しかったですね。
お店には若い男の人がいないので、飢えていたんやね〜
空港売店 販売のお仕事 長く続けられる?
空港売店の具体的な仕事内容、勤務時間、人間関係などについて書きました。
運営しているのが大企業なので、福利厚生はしっかりしています。
シフトの希望も聞いてもらえていましたし、連休も取りやすかったです。
パートさんは、ちょこちょこ入れ替わっていましたが、社員さんは、私が働いていた3年間、ほぼ変わりませんでした。
その当時一緒に働いていたパートさんのうち、一人は社員さんになり、現在も勤務しています。
もう一人のパートさんも17年勤めたので、続けたいなら長く続けられる職場だと思います。
(例外にはなりますが、コロナ禍で航空業界が打撃を受けていた時には、パートさんが解雇されたと聞きました。)
長く続けられる理由は、
販売ノルマがなくて競争がないので、精神的にしんどかったり、ついていけなかったりすることがないから、というのが大きいと思います。
しかし中には、「もっとやりがいのある仕事したい」といって辞めていった方もいましたので、そういう方には向いていないかもしれません。
接客には興味があるけど、積極的に売り込んでいったり、競争が激しいのは苦手な方には働きやすい職場だと思います。
販売のお仕事経験として働いてみて、物足りなければ別の販売職にチャレンジするのもよいのではないでしょうか?
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